読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

66個の金魚の水槽

だいたいいつも愛が重い。@bocnoko

"DINOSAUR rock'n'roll 07"

2017-3-17
TRICERATOPS presents
DINOSAUR ROCK'n'ROLL 07
in 六本木EX-theatre
Guest:UNISON SQUARE GARDEN

 

f:id:moemxx:20170320171607j:plain

 

 

3ピースバンドは、格好良い。

3ピースだからと気にしてみたことはないけど、最小限の編成だからこそ、バンドの骨格がよく分かる。誤魔化しが効かない分、その姿に惚れたら、それも誤魔化しようがなく自分で見つけた楽しさだと思う。

 

だいぶ今さら、DINOSAUR1日目感想。

 

 

UNISON SQUARE GARDEN

 

ゲストであるユニゾンのステージはmix juiceのいうとおりから始まった。3ピースバンドが出す音にしては、あまりにも緻密で煌びやか。もともと私が3ピースバンドを好きな理由は、最小限の音の隙間にあるスリル、ときに不安定さですらあったりする。

だけどこの3ピースバンドには、そういう類のスキが一切ない。七色の照明がなんて似合うのだろう。過剰にばら撒かれた音の結晶に照明が反射して眩しい。

 

斎藤さんUNISON SQUARE GARDENです!

 

いつも通りの簡潔な挨拶から流れるように始まった『リニアブルーを聴きながら』。力強いドラムが心臓に突き刺さる『きみのもとへ』。3ピースバンドは、ドラムの音がよく目立つ。

 

斎藤さん

DINOSAUR ROCK'nROLL7、初日の相手に選んでいただき光栄です。UNISON SQUARE GARDENです。
2日目のシークレットゲストっているじゃないですか。1ヶ月くらいまえにトライセラの皆さんと打ち合わせがあって、そのときから「あの人でしょ?」「このひとでしょ?」って聞いてるんですけど、皆さん「いやぁ〜」「ん〜?」って誤魔化されてしまって笑

で、今朝僕、ピンときちゃったんですよね。「絶対あの人だ!」ってしっくりきて。
今日楽屋で「僕、明日のゲスト分かっちゃいました」「その人マイクすごいですよね」「その人家に噴水ありますよね?」「その人、Gacktさんですよね?」って笑
...違いました笑

 

『ワールドワイド・スーパーガール』でワワーイ!アルバム曲でのこの盛り上がりに、ユニゾンファンの多さを実感する。
久しぶりに披露された『クロスハート1号線』ではさらにファンが湧く湧く。単純にとても良い曲だなぁとゆらゆら聴き入る。

 

斎藤さん

TRICERATOPSと言えば、僕は中学生の頃に兄が買ってきたCDを貸してもらって出会ったんです。音楽的物心がついたころから、3ピースバンドとして確固たるところにいて、僕と田淵くんの所属してた大学のサークルでも結構コピーとかしてたし。

でね、僕達もバンドを組んで、「これは!」というキラーチューンが出来たんですね。ライブの最後にいつもやって、「間違いねぇ」みたいな。ロック・ショーという曲なんですけど。

ある日お客さんに「これトライセラのRaspberryのパクリですよね?」って言われて。よくよく聴いてみたら、まぁ似てること笑 そりゃあいい曲なわけです笑

それで慌てて自分たちなりにアレンジして、新しい曲ができました。箱庭ロック・ショーという曲です。

 

この曲が聴けた時点で満足度が一瞬で振り切れてしまう。隅から隅までユニゾンらしい、大好きな大好きなキラーチューン。

削いで付け足して、意識して作り上げたユニゾンらしさがこの曲なのであれば、これ以上安心することはない。

 

緑紫の照明の下(これを私は初号機カラーと呼びます)、鳴るのは相も変わらず『パンデミックサドンデス』。一点、イントロの軽快なギターの音が鳴ると、フロアの期待は爆発寸前『シュガーソングとビターステップ』。期待に溢れた歓声の中、ギター、ベース、ドラムの音が再び開幕の合図のように弾け、フロアも思い思いに踊り出す。

そして気づくと『シャンデリアワルツ』に腕をあげ、気づくとワルツ感皆無のリズムに乗っていた。次の瞬間にはステージが終わっていた。いつもそうだ。記憶が飛ぶほど眩しく、存在感のある曲。
たった9曲で、既に大満足してしまった。贔屓目上等。今、日本一カッコイイライブをするのはユニゾンだと思ってる。なにより、箱庭ロック・ショーが聴ければそれで全てOK、It's all right。

 

 

 TRICERATOPS

久しぶりのトライセラ。SEもなく登場し、スーツに身を包んだトライセラ御一行。その姿つまり、大人の色気がダダ漏れだった。

 

一曲目は『FUTURE FOLDER』

この年になると、「かつてそれなりにハマっていたバンド」というのが両手で数えきれないほどいるけれど、トライセラもその一つ。よくよく考えれば、どう聞いても好きな音だな。好きだったのも理解できる。

 

クリーンなギターがかっこいい、『I GO WILD』から、少し会場をメロウな雰囲気に包む『スターライト スターライト』。曲自体の振り幅はそんなに大きくもない。だけど歌い方やギターの弾き方一つで、楽曲の表情がコロコロ変わる。「LOVE&PEACE 」のコールアンドレスポンスも会場全体が楽しんでいたよう。

 

わだしょ:僕たち今年初めてのライブ?なんだけど、そもそもこの感じ(エレキギター)が久しぶりで。去年末はずっとアコースティックツアーを回っていたんだよね。だから今日ギター持ったら、「重っ!!」ってなって。さっきの演奏も分けわかんない感じになっちゃった笑 ユニゾンファンの皆さん!さっきの曲は本当はもう少しカッコいいんです。
吉田さん:あんなん初めてみたわ笑
わだしょ:次の曲は、「Unison Square Mountain」という曲で、
林さん:そんな曲名だっけ。
吉田さん:ユニゾンファン取り込みにきたな。
わだしょ:笑 歌詞は本当の方でいこうか!でも気持ち的には「Unison Square Mountain」です。

 

重い重いエレキギターを置き、ピアノの前に座ったわだしょが歌うのは、『Happy Saddy Mountain』と『僕らの一歩』。人生賛歌だろうが、正真正銘甘ったるいラブソングだろうが、彼の声は柔らかく甘い。普通なら胃もたれしてしまいそうだけど、くどくはない。嫌らしくもない。そういう感覚が鋭いんだろうな。

 

わだしょ:まずこのDINOSAUR ROCK'n'ROLLというイベントなんですけど、ユニゾンファンの人たちはなんのことか分からないと思います。「このライブのイベント名なんだなぁ」くらい思ってると思うけど。
初めてやったのが2001年で、不定期開催で今回が7回目です。あれ2000年だっけ。
...トライセラマニアの人ちょっと反応頂戴よ!笑
僕たちが主催しているイベントなんだけど、最近はよくあるよね。バンド主催のイベント。若いバンドも出てきたかと思ったらすぐ主催する!すぐオーガナイズする!
僕たちは2000年からやってるから。その先駆けです。

ニゾンは何年目だっけ?13年?でもそれはデビューからとかでしょ?結成から?ユニゾンマニアの人答えて〜。「はい!じゃあそこの君!」答えられない〜。残念。うそうそごめんね。

結構斎藤君とは飲みに...最近は誘われてないけど。

林さん:今飲みに行ってるくだりじゃないのか笑

わだしょ:昔はよく誘ってくれてね。斎藤くん、可愛い顔してるじゃない?
でもね〜、ああ見えて結構オラオラだと思うよ。いつも後輩バンドの子分何人か引き連れてさ。でも、その場に俺がいると必然的に俺が大親分みたいな感じになっちゃって。
その感じがねぇ、結構...悪くなかったんだよね笑

 

(次の曲いくと思いきや)

わだしょ:林はなんかないの...?
林さん:...でも斎藤くんは可愛いよねぇ。フィギュアスケートとか上手いと思う。

絶対トリプルアクセルとかできる。
わだしょトリプルアクセルはともかく、後ろ滑りは絶対できるよね。こんな感じで。
(指差しながら鋭い視線でスケートのジェスチャー

林さん:指さしちゃうんだ笑
吉田さん:今度一緒にいったら?
林さん:子分連れて
吉田さん:ユニゾンスケートガーデン笑

 

『Going to the moon』『Mirror』と、再度エレキギターのロックンロールなステージが戻ってきた。私のイメージする3ピースはやっぱりこういう感じだな。最小限の音で、その隙間こそを骨太で含みのある楽器が彩る。荒削り、とはまた全く別物のスキとおおらかさ。これぞ最高峰の3ピース。圧倒の貫禄。

 

わだしょ:今日はこれで終わりじゃないからね!
吉田さん:スケートパートがね笑 床がガーっと開いてスケートリンク出てきて笑
わだしょ:ユニゾンが真似したかもしれない曲やります笑

 

そう言うと、代表曲『Raspberry』でトライセラのパートは幕を閉めた。うーん、確かにこの曲聞いて育ってバンド組んだら、自分たちのとっておきのキラーチューンがこの曲に似てしまうのもわかる。
下北系一人称ギターロック(何だそれは)ばかり聴いていた小娘時代、音楽は一種の感情の代弁でしかなかった。その小娘にリズムや音の楽しさを教えてくれたのはこういう音楽だった気がする。「心が踊ってしまう音楽」、感情が移ろいでもそれは今も変わらない。この曲が長く愛される理由がよく分かった。

 

 

 

TRICERATOPS×UNISON SQUARE GARDEN

転換中、ステージ後方に2つ並んだドラムセットと、前方に4つのマイクスタンドが用意された。ワクワクしないわけがない。世界一好きな3ピースバンドと、日本最高峰の3ピースバンドのセッションだ。
準備が終わると、スケート滑りながらわだしょと斎藤さんだけが登場し決めポーズ。

 

わだしょ:乗ってくれるね〜

斎藤さん:流石にあれだけイジってもらったら笑
わだしょ:斎藤くんと一緒に一曲演ろうと思います。スケートは本当に滑れるの?

斎藤さん:あ、でもやったことはあって。後ろ滑り多分いけます。あと僕小さい頃ローラーブレードはやっていて。だからスケートも結構いけるんじゃないかと。

わだしょローラーブレード!!やっぱり世代が!俺の時代はこう、4輪だったもん。ローラーブレードって縦に4つ並んでるやつでしょ?

やっぱり10個離れてるとこうなるんだよな。

 

斎藤さん:(エフェクターがちゃがちゃ)ちょっと待ってくださいね。

和田唱:待つよ!何か喋ろうか!

斎藤さん:喋りましょうか笑

いやでも、本当に僕が1番尊敬しているギターボーカリストって和田さんなんですよ。

わだしょ:俺はピアニストだけどね♪

 

 

斎藤さん:(なんか直る)あ、僕の凡ミスでした。

わだしょ:こういう可愛いとこあるんだよ。

 

わだしょ:曲は斎藤くんが選んでくれました。皆知ってるんだよね?

斎藤さん:知ってる...はずです。洋楽なんですけど。

 

 

The Carpenters、Yesterday Once More。

もう、選曲がスカースデイル生まれの気品漂ってる。大人の色気溢れるわだしょと、彼の前ではどうにも青臭く見える斎藤さんの声が郷愁を運んでくる。今日はよく寝れそうだ。

右斜め前にいる斎藤さんを後ろから優しそうに見ながらピアノを弾く姿がとても印象的。普段コントラストの高い斎藤さんの歌声が、淡くセピア色に染まるのは、選曲と、和田さんの色気のせいでしょうか。

 

 

ここからはベース・ドラムの4人のメンバーを呼び入れ、正真正銘バンド・セッションタイム。

 

斎藤さん:実はバンド同士でのこういうセッションって実は初めてで。
和田唱:じゃあユニゾンのセッションバージン奪っていいのかな?!
斎藤さん:是非。
和田唱:次はユニゾンの曲をやろうと思います。この曲はそんなにライブで演らないの?
斎藤さん:そんなに...ちょくちょくはやってますけど。最後いつやったけ...。でも大事な曲です。

 

トライセラの演奏で歌えたら鼻血出す、といった旨のことを斎藤さんは以前言っていなかったか。わだしょとは以前もやったことあったけど、バンドとバンドというのは楽しいな。

『クローバー』当たり前だけど、イントロ1音目から全く印象が違う。いつもは小さく咲く可憐さ。この日は一面に咲くクローバー畑だった。どこもかしこも音が咲き乱れてた。

吉田さんとたかおが視線合わせてシンバルを叩く姿にとてもグッときた。嬉しかったのが、普段のライブでは再現できないラストのサビだ。ツインボーカルで重なり追いかけ合うボーカルライン。

「また、会おう」って言ったフローリア

「好きだよ」って言ったフローリア

 

f:id:moemxx:20170320141137j:plain 

 

斎藤さん:すごい贅沢...。
わだしょ:こちらこそ。

 

わだしょ:10個違うとさ、アニメとかは何を見てたの?
斎藤さん:僕あれですね。クレヨンしんちゃん
わだしょ:今もやってるじゃん
斎藤さん:いや、丁度クレヨンしんちゃん始まった頃で、シロ飼う前で、ひまわりとかもまだ生まれてない頃です。分かる人いるでしょ?あとはドラゴンボール

 

即興で摩訶不思議アドベンチャーを弾き出すメンバー。斎藤さん、精一杯の野太い声で「そうさ今こそ、アドベンちゅああああああ」

 

わだしょ
そこはそうやらないといけないんだね笑
あと俺、エンディングも好きでさ。

 

今度はロマンティックあげるよを弾き出す。わだしょの歌うロマンティックあげるよは色んな含みがあり過ぎてステキ。

 

斎藤さん:20年培った技術をこんなところで使わないで下さい笑
わだしょ:こういう所で使うためにやってんだよ笑

わだしょ:ユニゾンは皆同い年なんだっけ?俺たちは、俺と林が一個違いで、佳史はもっと上で。ローラーブレードだってよ。俺たちローラースケートだったもんな。光GENJI世代だし。

林さん:そのまま四輪のやつな。
わだしょ:佳史は...笑
吉田さん:下駄だよね。

 

林さんドラゴンボールのさ、エンディングでブルマがシャワー浴びてるんだけど、モヤモヤするんだよね。俺たち当時は、あぁこれがロマンティックなんだなと思って。
わだしょ:ロマンティックだった...。
わだしょ:佳史はどうなの?
佳史さん:ロマンティックの話?
わだしょ:いやロマンティックもそうだけどさ笑
吉田さん月光仮面とか黄金バットとかかな笑 黄金バットとかもはや紙芝居だけど。

わだしょ:そんなわけで、次はめずらしく、アニメソングを演ろうと思います。僕ら世代の曲で、漢気溢れるアニメです。斎藤くん、僕最初のフレーズシンセで決めたいからよろしくね。
斎藤さん:はい、大丈夫です。

 

 『愛をとりもりもどせ!!』Get Wildかと思いましたが違いました。なるほど確かに漢気である。
歌詞通り、切り裂くような「YouはShock!」の叫び。メリハリのある声だから、やはりアニメソングを歌い切る姿は様になる。

 

わだしょ:楽しい時間はあっという間です。だけど君達にいいことを教えてあげよう!
続きが見たければ明日もあります!もしかしたら斎藤くんは来てくれるかもしれない!笑
最後は僕たちの曲を演ろうと思います。最後に歌うところがあるので、皆一緒に歌ってね。知らなくても、だいたいこんな感じだなってすぐに分かると思うから。

 

トランスフォーマー
愉快な跳ねるようなAメロのメロディラインがよく似合う。腰を低く落とし、静かに林さんと追いかけ合うように唸ったベースライン。
フロア中を巻き込むように、どんどん音の輪が大きくなっていった。わだしょに乗せられるように自然と歌われたフロアの歌は、この日の大団円の結晶だった。

 

 

わだしょ:斎藤くんTシャツ着てくれてるんだよね。その辺で物販売ってるからね。
林さん:田淵くんもさ、可愛いんだよ。
すごい高い声出るんだよね。俺も結構出るんだけど、その更に上をガンガン出してくる。

 

最後は記念撮影、そして手をつないでお辞儀。

 

f:id:moemxx:20170320141053j:plain

 

大好きなバンドの見たことのない側面を、魅力的に引き出してくれる対バンライブがたくさんある。仲良しの同期バンドもいい。勢いのある後輩バンドもいい。偉大な先輩バンドとのライブも最高だ。
バンドというものそのものが奇跡だとしたら、こういうライブもまた、途方もない奇跡。

 

事件なら、とっくに起きてた。そんな奇跡に、もっと触発されてしまえ。

 

 

セットリスト

UNISON SQUARE GARDEN

mix juiceのいうとおり
リニアブルーを聴きながら
君のもとへ
ワールドワイド・スーパーガール
クロスハート1号線(advantage in a long time)
箱庭ロック・ショー
パンデミックサドンデス
シュガーソングとビターステップ
シャンデリア・ワルツ 

 

TRICERATOPS

FUTURE FOLDER
I GO WILD
スターライト スターライト
Happy Saddy Mountain
僕らの一歩
Going to the moon
Mirror
Raspberry

 

和田唱×斎藤宏介

Yesterday Once More (The Carpenters)

 

TRICERATOPS×UNISON SQUARE GARDEN

クローバー
愛をとりもどせ!!
トランスフォーマー