66個の金魚の水槽

好きな音楽と映画と場所のことをダラっと書いています。

何気ない歌と何気ない記念日

2015-07-24

日本武道館

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UNISON SQUARE GARDENの11周年の記念日。何気ない今日は掛け替えのない記念日になり、何気ない歌は武道館を揺らす。ただただ私の大好きなバンドは最高だなぁと思っただけの感想なんですが、溢れる想いが止まらないので長々と。

 

8年前、ランクヘッド目当てにいったハイラインレコーズ10周年のイベントで、オープニングアクトとして颯爽と現れた彼ら。やたら長いバンド名を一生覚えられないと思ってたし、なんなら8年後の自分が札幌に住んでいて、わざわざ飛行機乗って九段下に向かうだなんて、想像もしていなかった。

 

南東1F一番後ろ。開演時間から10分押し、イズミカワソラさん絵の具が流れる。フルコーラス。このときが一番、緊張感と高揚とでぐちゃぐちゃになってた。

そして、誰か予想できたか1曲目。「誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと」少なくとも私は微塵も想定していなかった。「リニアブルーを聴きながら」「MR.アンディ」「ため息shooting the MOON」「マスターボリューム」「サンポサキマイライフ」「ワールドワイド・スーパーガール」序盤は新旧織り交ぜたアップテンポ曲が続く。大きなモニターもなければ、いつも通りの衣装で、あるのはステージ前方に照らされた「UNISON SQUARE GARDEN」の文字くらい。あとはいつもより田淵が駆け回りやすそうな左右に広いステージか。いつもと変わらないライブだけど、今日は必ず最高の夜になる。それを確信させる幕開けだった。曲中に斎藤さんが呟いた、「今日は長いよー!!」 の言葉がそれを加速させる。

 

続いて「like coffeeのおまじない」と久しぶりな気がする「スカースデイル」で一呼吸置きつつも浮き足立つフロア。オリオンを抜いてバンド至上最高の売上げを誇る最新シングル「シュガーソングとビターステップ」。おそらく会場で、この曲がきっかけで武道館に足を運んだ人も少なくないだろうな。浮かれる。最新シングルがこんなに愛されるバンドは、それだけで誇らしいな。

続く「23:25」「天国と地獄」のコンボはとても素晴らしくアガる。のだけど、ステージがファイアーしたのには笑いが止まらず。いやまじめっちゃ笑うやめて。

 

MC

斎藤さん:人ってこんなにいるんですねー!バックステージの人、どうですか!三十路3人の後頭部は。20周年ライブのときには誰かが帽子をかぶっているかもしれません笑

今日は11周年記念で、昨日は10周年最後の日でした。その昨日、実は僕は引越しをしていました。理由は単純で、2013年7月25日に今の家に引越ししたんですね。だいたい賃貸って契約が2年なんですよ。違約金とか払うのシャクじゃないですか。なので7月後半に引越ししなきゃいけなくて。で、ひらめいただけど、7月23日に引越ししたら、はじめて今の家から出かける場所が、武道館になるなって思って。今日ははじめてのおつかいです! 

 

10周年の曲を、と思いの外あっさり始まった「プログラムcontinued」。ユニゾン走馬灯曲。あの日を振り返るように、だけどここからまた始まるかのように、当たり前に続くかのように鳴らされる。ただただ今目の前にユニゾンの音楽があることに感謝した。

 

 中盤、聴かせる曲ラッシュ。「光のどけき春の日に」「クローバー」「harmonized finale」。確かユニゾン苦手、というかめちゃめちゃ嫌いだった頃(iPodには何故か音源全て入ってた)に、何の気なしに聞いて、好いなって思ったのがクローバーとセンチメンタルピリオドだった。この甘ったるい声は嫌いだけど、この曲は好いなって。

 

MC

斎藤さん:今日はせっかくの記念日なので、二人にも喋ってもらおうと思います。

たかお:今日会場までタクシーを呼ぶかハイヤーを呼ぶか迷ったの。ハイヤーってタクシーと2000円くらいしか変わらないみたいで。悩んでたんだけど、今日物販の列が武道館をグルッと囲んでて、俺がハイヤーから降りてきたら「何様?!」ってなるじゃん。で、結局いつも緑色のタクシーでdoor to doorできました。

“皆もそうだと思うんだけど、俺もユニゾンに救われてます。”

 

田淵:今年の初めにおみくじを引いたんだけど、結構いい内容だったんだ。だけどピンポイントで7月だけ「言葉に注意」って書いてあって笑 そんなもん神様仏様に言われなくても11年の中で身をもって知ってるわ。思い返せば、友人バンドへのディス、ライブ中の野次、ソーシャルネットワークでの過激な発言...

斎藤さん:側で見てました

田淵:僕がみなさんに伝えられることはこれだけです、「言葉に注意!」ベースの田淵智也です!

 

斎藤さん:こう見ると本当にバラバラな3人だなと思う。だけどバラバラだったからこそ、それぞれがアイディアを持ち寄れる場所がユニゾンだったんだと思う。

 

そのまま「シュプレヒコール」。ゆとりなので座席に座りながら聴いた。なんだかとても至福の時間だった。そして会場が待ちに待った「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」。ユニゾンの楽曲の中でも、盛り上がりが一段階違う。赤と紫の照明。続く「桜のあと」そして「シャンデリアワルツ」。

 

たかおドラムソロ。急に浮上。そして下から田淵。最後にまた下から斎藤さん。こんなん笑うって。本当やめて。誰だよこの演出ノリノリで考えたの。perfumeかよ。笑うわ。

 

「場違いハミングバード」おなじみの「ガリレオのショーケース」。めっちゃ走ってた。そしてラスト!「センチメンタルピリオド」!涙腺かっさらう気か。この2曲の流れ。なんかもう腕もあげられない。照らされるフロア。主役は君と音楽だよ、とでも言うように。ああもう!好き!

 

私たちが大好きな最高な音楽を、いつも通り奏でて袖にはけた。付きっぱなしのフロアの客電の中で、アンコール手拍子が響く。

 

アンコール

 

田淵:僕はあまり大きい会場でライブをするのが好きではないのですが、この九段下のこの会場には思い入れがあって、この舞台に立ったら皆に言おうと思ってたことがあります。恥ずかしいけど、5年前から準備してました。ボーカルでもないのにね!だけど、いざ立ってみると、まだその言葉を言う段階ではないと感じたので、今は言いません。とは言っても喋り始めてしまったので、気の利いた一発芸でも笑

 

11年間、君たちの好きなロックバンドは、万人に好かれる音楽を作ってきたわけじゃない。作ろうとしていなかったし、これからも作ろうと思わない。だから、もしも君たちが僕らの音楽を親や友人に勧めたとして、それ自体はとてもありがたいことだけど、ロクなことにならいないでしょう笑 それは僕が保証します。

だけど、君たちが大好きなロックバンドは、誰がなんと言おうとカッコイイ。自信持っていいよ。それも僕が保証する。付いてきてくれなんて言わない。気が向いたときに、君たちな好きな音楽を好きなように楽しんでほしい。

 

 

「3 minutes replay」そして「kid,i like quartet」溢れ出るポプラ感。

本当のラスト、「フルカラープログラム」。最後はこれしかないでしょう。面倒で捻くれたこのバンドが、真正面からこの曲を最後に持ってきた。我らがユニゾンのアンセム。アカペラで、照明が絞られて、真っ暗な中に歌う斎藤さんにだけスポットライト。モノクロのはずのステージが、後方まで力強く響く声でまるでフルカラー。完全無欠のロックンロール。カッコよすぎか。

 

そのままはけていくメンバー、最後に残ったのは斎藤さん。

 “たくさんCDを売りたいとか、広い会場でライブしたいとか、そういうのは後からついてくるもので、僕たちが目指しているのは、大事な皆にとって、僕たちの音楽が大事なものであり続けることです。またね!”

 

RO69のレポをば。

11年目の武道館、UNISON SQUARE GARDENはまぎれもないヒーローだった - 小川智宏の「ロック青二才」 (2015/07/24)| ブログ | RO69(アールオーロック) - ロッキング・オンの音楽情報サイト

 

26曲。全部が全部キラーチューン。どこまでもシンプルで、真正面からの音を奏でる彼らの音楽。斎藤さんは「王道を進むバンドではない」と言ったけれど、私もやっぱり彼らこそが王道だと思うの。新しい世界を見せてくれるのがヒーローならば、やっぱり彼らは私にとって一番のヒーロー。

 

 
11年、着実に地道にユニゾンが築いたファンとの関係は物凄く力強くなった。信頼してるけど寄りかからない。期待はするけど押し付けない。ただ、たまたま彼らの楽しいと、自分の楽しいが噛み合ったから、噛み合って離れられないままだから聴く。そんなシンプルな関係が1万人集まったら、それは見たことのないほどの熱狂と絶景になった。

2015年7月24日。原点回帰でもない、ただの通過点でもない、ただ何気ない特別な今日があって、明日からも気ままに、だけど加速度的にカッコイイ彼らを、これからもこの距離感から目撃したい。

 

てゆうか!カメレオン!は!

 

【セットリスト】

01. 誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと
02. リニアブルーを聴きながら
03. MR. アンディ
04. ため息shooting the MOON
05. マスターボリューム
06. サンポサキマイライフ
07. ワールドワイド・スーパーガール
08. like coffeeのおまじない
09. スカースデイル
10. シュガーソングとビターステップ
11. 23:25
12. 天国と地獄
13. プログラムcontinued
14. 光のどけき春の日に
15. クローバー
16. harmonized finale
17. シュプレヒコール ~世界が終わる前に~
18. 桜のあと(all quartests lead to the?)
20. シャンデリア・ワルツ
21. 場違いハミングバード
22. ガリレオのショーケース
23. センチメンタルピリオド
<アンコール>
24. 3 minutes replay
25. kid, I like quartet
26. フルカラープログラム