66個の金魚の水槽

好きな音楽と映画と場所のことをダラっと書いています。

映画『同級生』を観たらレモン弾けた。

青春映画といえばゼッタイにスタンドバイミー。誰が何と言おうと。あの頃のリバーフェニックス並に強さと美しさと脆さを併せ持った美少年はいない。
 
そう思ってたら二次元にいました。
青春ってレモンイエローだったんですね。
 
あまりにもキラキラ初々しい映画を見てしまって居ても立ってもいられなくなりました。
 
「同級生」という作品、カテゴライズをするならば、ボーイズラブ物なんですが、これがもう!甘酸っぱさと青春の申し子でした。こんなに原作の佇まいを崩さずにアニメーション化させた作品を知らない。 
 
こんなに感動してわざわざ感想まで書いてるけど、私腐女子じゃないんだぜ。どうなってるんだ全く。
 
 

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予告編 


中村明日美子のコミックを映画化!映画『同級生』予告編

 

あらすじ

高校入試で全教科満点を取った秀才・佐条利人と、バンド活動をして女子にも人気の高い草壁光。およそ接点のない2人が、合唱祭の練習をきっかけに言葉を交わすようになる。やがて歌が苦手な佐条の練習に草壁が付き合うこととなり、同じ時間を過ごし、互いの声を聴き、歌を響かせることで、次第に2人は惹かれあっていく。

 

感想

 
原作は中村明日美子さんの漫画。ヴィレッジヴァンガードで表紙の草壁君を女の子と勘違いしてアンニュイで繊細な絵柄の少女漫画だなと思って購入。そしたらおっと男同士じゃねーかと面食らいつつも盛大に感動してしまったしてやられた感。
 
 
同級生:高校2年夏〜高校3年夏
卒業生冬:高校3年冬
卒業生春:高校3年春(卒業)
 
という時系列で、今回の映像化は【同級生】の1年間。この後OBという大学生編が出てるみたいです。
 
漫画原作って小説実写化よりも難しいと思うんです。小説ってなると、まぁ完全にイメージ通りになるわけがないという一種の諦めというか、そこを捉えてどう表現してくるか監督の腕の見せ所で、逆にそこが楽しみというか。わりとオリジナリティとか、独自の解釈が受け入れられてる。
だけど漫画って絵もカメラアングルも、ほぼほぼ出来上がっていて、期待値も大きくて、絶対的な最大公約数を探さなくちゃいけない。全く裏切られなかったこの作品は、本当に制作者の方々の愛がこもってた。
 
 
一番懸念されるのが声優さんでしょうか。草壁光に神谷浩史さん、佐条利人に野島健児さん。個人的な第一印象は端的に言えば佐条くんはイメージ通りで草壁くんはぴったり!とは言い難い。だけど神谷さんの草壁くん良かったな。飄々としていて、やたら色気があって、だけどコミカルで可愛い。
佐条が京都大学に行くって知ってしまったときの屋上のシーン「うーわビンゴっちまったー。オーレーはこういうとこですーぐ運使っちまうんだよナー。」ってところとか、素晴らしかったです。淡々とした中に驚きと焦りと疑念とを混ぜた演技。さすがの殿堂入り声優。芸達者。佐条くんはぐうの音もなくぴったりで、真面目な優等生の可愛さが抜群。
 
 
何よりも素晴らしかったのは絵柄と着色。中村明日美子さんの独自な線使いと空白の取り方で、映像化困難と言われていたそうです。これを見事に映像化した功績は本当に大きい。水彩画タッチの背景に、手足がヒョロヒョロ長い人物、伏し目がちで色っぽい瞼。全て完全再現。少し浮世離れした同級生の世界がそのまま色がついて動いてた。
 
日本映画は夏の描写がとても良いんですよね。サマータイムマシンブルースとか、夏の終りとか。本作も教室に風を送る扇風機だとか、脈絡もなくトマトとか、縁側だとか、色々丁寧に描かれているけれどもなんと言っても、夏の男子学生の半袖制服。圧倒的大正義。あ、でも私は半袖シャツより長袖腕まくり派です(ぇ
夏はいいな。そりゃレモンも弾けます。レモンイエローの夏ですよ。
 
 
 原作に収録されている話通りに分割されていて、短編集のような構成。一話が終わると画面にタイトルが映される。ほーっとため息が出た。ゆったりと丁寧に流れる季節を描いているけど、ただのゆるいほんわか映画ではなくて、間違いなく一話一話にドラマがあって喜怒哀楽がある。何度も何度も揺れ動く。
 
2人が、これもよくあるけど、バンドマンでモテるリア充くんと、真面目なガリ勉くんで、そのギャップに四苦八苦して勝手に悩んで勝手に落ち込んだりするのね!もう、もがけもがけ若僧ども!
そんで佐条に何かあると2秒で駆けつける草壁くんがもうヒーローにしか見えなくなってくる。
もとい草壁くん超タイプだ結婚してください。
しかし草壁さんと佐条さんのカップリング崩すとそちらの筋の方々に殺されそうなので、モブキャラの私はせめてアドレスをゲットするべくミキポンになりたい。
 
エンディングの音楽もよく合っていて、最後まで一瞬たりとも世界観が崩れなかった。 「まじめに、ゆっくり、恋をしよう。」コピー通り、一年かけてキス止まり。だけどそのキスの描写やたら艶っぽい。どこのぼうずが高校生であんなエロいキスができるのよ。末恐ろしい。
 
 
理由がなくても毎日教室に行けば会える。春夏秋冬を一緒に巡る。だけどそんな季節は実は人生の中で恐ろしいほど短くて。必死で毎日を掴もうとしてる。あの頃は日々を、ちゃんと掴めたような実感はなかったけど、大人になってみると、あ、ちゃんと掴めてた。って思える日が来たりします。
 
BL作品がどういうものかの知識が全くないので、比較することはできないけど、こんなに純愛なんですか。純ってそれだけで美しい。キラキラ純度120%破壊力が...。また観たい。ていうか卒業生映画化お願いします南無南無。

 

 

同級生 (EDGE COMIX)

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