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66個の金魚の水槽

だいたいいつも愛が重い。@bocnoko

Dr.Izzyを全然解剖できない

UNISON SQUARE GARDEN

僕らのリーサル・ウェポンことUNISON SQUARE GARDENが、Dr.Izzyとかいうどうしようもない名盤かましてきた。まだまだ解剖なんてできそうにないので、それは聴き込んでからまたの機会に。

取り急ぎ取り留めのない感想と雑記。(※ただのベタ褒め)

 

  

早いもので6thアルバム、新しい代表曲もできた、メンバーも三十の大台に突入した。語弊を恐れずに言えば、脂の乗ったバンド絶頂期。才能も実績も溢れた彼らには、いくらでも選択肢がある。浮きも沈みも自分次第。

 

 

そんな中、

落ち着いて角が取れるわけでもなく、

一層尖りエッジになるわけでもなく、

 

ただひたすらに「ロックバンドは楽しい」それだけを体現している。今日もフルスロットルで通常運転中。

 

 

音数の多い高密度でハイレベルな演奏、目まぐるしくロックとポップのハイブリッドを実現する展開と、病みつきになる田淵の言葉選び。私から見ればこんなの最高にキラーチューンにきまってる。それを彼らは過去一番の「肩の力の抜けたアルバム」 だと言う。

 

言ってる意味はわかる。ユニゾンとしては異質な不安定感の漂う「エアリアルエリアン」から、たった2分で駆け抜けるエンドロール「Cheap Cheap Endroll」まで、このバンドに対する価値観をぶっ壊されて、だけどご丁寧にこのバンドに対する定規を提示されているようでもあった。

 

どこを晒してどこを隠してるのか、なんて知らない。私は未だにユニゾンを過信している部分があるし、誤解しているところだってきっとある。そんでもって、彼らは彼らで完全に好き勝手音を鳴らしている。

それでも結論から言えば、寸分の狂いもなく大好きなユニゾンスクエアガーデンだった。

 

 

MVも作られ先行配信されていた「アトラクションがはじまる(they call it "NO.6")」「mix juiceのいうとおり」。どちらもユニゾンらしいキラキラしたポップな音の中に、ずっと貫いてきたこのバンドの信念が色濃く出ている。

君が満足そうに抱える常識を徹底的に壊して

12時過ぎても解けない

そんな魔法があっても欲しくないぜ

 


UNISON SQUARE GARDEN「アトラクションがはじまる(they call it "NO.6")」ショートVer.

 

 

そんなユニゾンお得意の軽やかパーティーソングからなだれ込む3曲目、エクストリームスマッシュヒット「シュガーソングとビターステップ」。ユニゾンをここに連れてきた切り切込み隊長。

こうやって他のアルバム曲と並ぶと肩の荷が下りたように鳴っていた。なんてことはない、ユニゾンの曲を開放してあげられるのも他ではない、ユニゾンの曲なんだ。

 

 

とにかくね、全部全曲、最高だった。

 

 

昭和歌謡曲感が漂い遊びゴコロも忘れないマイノリティ&マジョリティ両リポートも

 

歌詞の答え合わせしたら、息継ぎさせる気の全くないほど音が詰め込まれてて引いた「オトノバ中間試験」も(ぇ)

 

 少し地面から浮いたような、浮世離れした清涼感と情景を描く本作唯一のバラード「8月、昼中の流れ星と飛行機雲」も

  

前作の流れを汲むような緊張感の高いゾクゾクするロックチューンの「BUSTER DICE MISERY」「パンデミックサドンデス」の流れも

 

ゴリゴリ骨太な演奏と歌い出すコースケサイトーのやたら女子力高い声とのギャップをここぞとばかりに見せつける「フライデイノベルス」も

 

 

最高。それしか言葉がない。

ありったけの褒め言葉でまくし立てたい。

ファンの贔屓目だと笑ってくれ。

だって、純度100%で自分の細胞を構成してしまいたいくらいの、そんな音と言葉しか鳴ってない。

 

 

これが3人の肩の力の抜けたフラットな作品なら、こんなに安心できることはない。私のチンケな期待なんかは平気で飛び越えてくるのに、やるべき事からの一線は絶対に超えない。

 

 

それにしても「君がもっと嫌いになっていく」なんて意味のわからない歌詞で否定されながら光速でアルバムを締めくくられるのに笑ってしまう。このバンドの築いてきたリスナーとの絶妙な距離感を物語っている。こんな曲で終われてしまうユニゾンが好きだ。

 

 

 

一筋縄ではいかない曲者バンドの渾身の通常運転。

解剖なんてできっこない。

 


UNISON SQUARE GARDEN「mix juiceのいうとおり」ショートVer.

 

 

Dr.Izzy (初回限定盤)(CD+2 LIVE CD)