66個の金魚の水槽

好きな音楽と映画と場所のことをダラっと書いています。

Dr.Izzy ZEPP Diver City day2

UNISON SQUARE GARDEN

Dr.Izzy TOUR

in ZEPP DIVER CITY 

 

ネタバレふつかめ!! 

 

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お台場のフードコートを抜けて、地下。いつだって日常の延長戦にユニゾンのライブはある。社会人になってライブ行く本数が歴然と減っても、多少無理してでも仕事終わらせて(終わってない)金曜日に駆けつけるのが、ユニゾンというバンドでよかった。大きな大きなDiver Cityも最前ブロックまでいくと流石にステージが近い。

 

イズミカワソラさんの絵の具が流れると、本ツアーの、文字通り開幕曲であるエアリアルエイリアン。薄く張った紗幕の向こうに、大好きな音楽の気配がする。緑と紫の怪しげな照明と、映し出されるメンバーの大きな影。彼らの音楽はいつの間にか五感の中で大層な存在感を発揮して、全身を緊張感が駆け巡り、背筋がピンと伸びる。背中がゾクゾクする。

 

紗幕が下り、打って変わって明るく照らされたステージとフロア。「アトラクションがはじまる」。中盤では、定番曲23:25開放的に開ききった会場を、今度はパンデミック・サドンデスでグッと締める。コントラストが五線譜を飛び回る。この緩急に、あっという間に心を持っていかれてしまう。

「今日もいい曲いっぱい持ってきました!皆それぞれのやり方で、自由に楽しんでいってください!」と斎藤さん。

 

個人的に、Dr.Izzyの中でも特に好きなマイノリティ・リポート。言葉と音の数の詰め込み方と乗っけ方が完璧で、音源で聴くとこれ以上ない心地よさに、却ってむず痒さすら感じる。それを解放できるのが、他でもないこのライブであったりして。高揚感とは少し違う。マイナーコードに自分の感覚を全部載せられたときの心地よさ。どこまでもドロドロ深みにハマっていけそうな不思議な爽快感。

 

独自の清涼感が、ひたすら爽やかに甘く流れる8月、〜。流れ星、飛行機雲、空、夏、と田淵の選ぶ青い言葉が、斎藤さんの凛とした声で歌われて凪ぐ。続く君はともだちでは、清涼感とうよりはひたすら暖色の暖かさでフロアを包む。田淵のコーラス時の気迫に迫る表情が初日よりも近くで観られて、あまりの凛々しさにフォーリンラブ。

 

会場が拍手もなしに静まりかえると、聴きなれた軽快なサウンドに身体も自然とリズムをとる。ハンドクラップを決めると鮮やかに「等身大の地球」。その後、前回よりも少し早めに鳴らされたシャンデリアワルツで最高潮の高揚に達するまで、一息もつく暇がなかった。言ってしまえばいつだってあまりにも均一な、いつもユニゾンのライブ。ブレない揺れないユニゾンのスタンスが、本当に繊細に私たちファンに気を使ってくれているからだと、私たちは知っている。

 

MC

斎藤さん:

ヤル気ムンムンできました。44箇所48公演、7月に始まって、気づけばもう3ヵ月。今何本目か、...考えたくもないですけど笑

これだけライブをやっていると、家に帰らなくなるんですよ。そして僕、人生で初めて、ガスが止まりました。

昨日もここでライブやってたんですけど、家に帰ってシャワーを浴びようとしたら、お湯が出なくて。うちはパネル式でお風呂を沸かすタイプなんですけど、今まで見たことない表示が「1111」って出てて。調べたらどうやらガスが止まったということらしくて。

慌ててコンビニにガス代を払いに言ったんですけど、皆知らないかもしれないけど、ガスって1度止まると業者の人に来てもらわないと直らないんですよ。もちろん営業時間終わってるから来てもらうわけにもいかなくて。だけど、シャワー浴びずにまた明日皆さんの前に立つわけにはいかない!

ということで、まず大きい鍋に水を貯めて、火にかけたんです。そうしたら火が着かないんですね。何故ならガスが止まってるから笑

だけど電気はつかえるぞということで、今度は電子ケトルで温めて浴槽に貯めていったですけど、これが全然貯まらない。

次にコップ3つくらい使って水を電子レンジでレンチンしてですね。だけどご存知の通り水って温まるまでに結構時間がかかるんですね。貯めるそばから冷めていって。焼け石に水とはよく言ったものです。逆ですけど。

もう全然だめだから、お風呂の「暖房」っていう機能、はじめてつかったんですけど、少しは暖かくなるかなぁと思ったけど全く暖かくない。よく見ると「東京ガス」って書いてあって。そのまま僕は冷たいお風呂に入りました。皆さんガス料金の支払いは計画的に!

 

というとても孤独な夜を過ごしたので、今日こうやって皆さんに会えて嬉しいです!はい次の曲!

 

 

 

あまりの寒々しさに悲鳴が上がる。どこまで本当の話かは知りませんが、斎藤さんのすべらない話大好き。毎回きちんと話の構成とオチを考えてきてくれる。毎回ちゃんと面白い。物議を醸した大阪でのPPAPは擁護のしようがなかったですが(褒めてる)。そういうブレない誠実さが大好き。

 

mix juiceのいうとおりでは、このバンドを象徴するようなカラフルな証明がキラキラと灯る。 2日目とは思えないほどやんちゃに飛び回る田淵。そのままタカオドラムソロ。

本当に最っっっ高。このバンドは、自分たちが既に持っているもののレベルを極限まで高めていくことでしか変わっていかない。3人の、腕っ節と個性以外、余計なもので濁らせない。彩度は高く鮮やかに変わっても、知らなかった色ではない。だからこれだけ安心していられる。

 

ベースとギターが加わり斎藤さんの「BUSTER DICE MISERY」という呟きのもと、また3人のアンサンブルが轟轟と唸る。シュガーソングとビターステップでは、最強の幸福感溢れる世界が拡がり、天国と地獄で本編が終わるまで、やはり息をつく暇もない音と言葉の激流。

 

 

アンコールでメンバーが登場すると田淵コールが起こり、ぷんすか田淵くんが蹴りを決める。

 

斎藤さん:

新しい曲もできてて、実は次のツアーも考えてます。やっぱり僕らはライブバカなんでしょうね。当たり前にライブをやって、またこうやって、皆さんと当たり前にステージとフロアで会えたら嬉しいです。

 

これ、よ。このチャーミングに一線を引く絶妙な距離感。ブレない。最高。

ファン一人一人がそれぞれの方法で音楽を楽しめることに対して、病的なまでに気をつかって尊重してくれる一方で、同じくらい、それ以上に彼らは彼ら自身を尊重している。近づきたいわけではない。唯一の接点が楽しいという気持ちとこの場所だけならば、お互い精一杯自分の「楽しい」を大事にしましょう。

 

 

家でnew comerの枠でユニゾンが紹介されていた2008年のロッキンオンを漁った。

 

「ちぎれそうに甘く、壊れそうに激しい」

 

と書いてあった。

今でも、甘さも激しさも微塵も失っていない。だけど、ちょっとやそっとじゃ、千切れもしないし、壊れもしなそう。

やたら頼もしいトライアングルでした。

 

▼セットリスト

1.エアリアルエイリアン
2.アトラクションがはじまる (they call it ”NO.6”)
3.場違いハミングバード
4.マジョリティ・リポート (darling,I love you)
5.マイノリティ・リポート (darling,I love you)
6.Miss. サンディ
7.23:25
8.パンデミックサドンデス
9.8月、昼中の流れ星と飛行機雲
10.君はともだち
11.等身大の地球
12.シャンデリア・ワルツ
13.mix juiceの言う通り
14.BUSTER DICE MISERY
15.オトノバ中間試験
16.シュガーソングとビターステップ
17.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
18.Cheap Cheap Endroll
19.天国と地獄

encore
20.フライデイノベルス
21.何かが変わりそう
22.桜のあと (all qaurtets lead to the?)