66個の金魚の水槽

好きな音楽と映画と場所のことをダラっと書いています。

映画『夜は短し歩けよ乙女』黒髪の乙女がぶっちぎり可愛い。

春ですね。

春は恋の季節でしょうか。

いいえ、京都先斗町での恋は、一夜で四季を巡ってしまうのです。

 

 

生ぬるい春の風とともに、素っ頓狂でとびきりポップ&キュートなアニメーション映画を観た。

 

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夜は短し歩けよ乙女

なにしろ最高でございました。

 

あらすじ

クラブの後輩である"黒髪の乙女"に思いを寄せる”先輩”は、今日も「なるべく彼女の目にとまる」ようナカメ作戦を実行する。

春の先斗町、夏の古本市、秋の学園祭、そして冬が訪れて…。

京都の街で、個性豊かな仲間達が次々に巻き起こす珍事件に巻き込まれながら、季節はどんどん過ぎていく。

外堀を埋めることしかできない”先輩”の思いはどこへ向かうのか!?


『夜は短し歩けよ乙女』 90秒予告

 

監督は湯浅政明さん、

キャラクター原案は中村佑介さん、

脚本にヨーロッパ企画上田誠さん、

主題歌はASIAN KUNG-FU GENERATION

 

「四畳半神話体系」で、森未作品映像化の一つの正解を鮮やかにぶちかましたチームの再集結。たまらん世界観。

 

吹き込まれた声が最高だった 

 

ヒロインであり、(実質)この物語の主人公である黒髪の乙女の声は、花澤香菜ちゃん。

天真爛漫で可憐で芯のある声は、心地よく奇妙な世界へ連れ出してくれる。

 

「現実世界にはこんな女の子いない。」

「童貞の都合の良い妄想。」

という意見はよく聞くけれど、私は憶えがある。可愛くて、賢くて、ユーモアもあった。そして気づくといつも前に進んでいた。さらに言うとこの作品の舞台である大学へ進んだ。

 

そんな浮世離れしたファンタスティックな女の子に、説得力を持たせる花澤香菜ちゃんは流石だった。

とにかく可愛いカワイイかわいいのである。

 

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もちろん、本作の目玉の一つであろう星野源さんもとても良かった。今、こじらせ男子やらせたら右に出るものはいないのでは。

 

 

神谷浩史さんの学園祭事務局長は艶っぽくてトキメキが止まらないし(ホントにやばいから心してほしい)、パンツ総番長の声は、クレジット見るまでロバート秋山さんだと気づかないほどハマっていた。

 

その他も名だたる方々が登場。

古本市の神様のキャラクター設定も愉快。

 

乙女といく鮮やかなロードムービー

乙女の真っ赤なワンピースがふわふわと揺れるたび、

乙女が甘美なカクテルを1杯飲み干すたび、

私たちは一歩一歩、ハイカラで夢とロマンに溢れる夜の京都へ誘われる。

 

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少ない線で描かれた幻想的な世界は、一秒残らず鮮烈で、鮮やかさに心は踊り、淡さに胸がキュンとする。 

 

この作品の原作を読んだとき、私の脳内はときに高コントラストに、ときにパステルカラーでカラフルに彩られた。ノスタルジックで幻想的なイメージが、確かに頭の中をひるがえっていた。

曖昧で夢見心地な私の頭の中にしかないはずのそれを、見事に描いてくれた制作陣に感謝感激雨アラレ。

 

乙女といく時間旅行

春夏秋冬、代わる代わる変わり者の登場人物たちが出てきては、どんちゃん騒ぎを起こす。原作からして破天荒かつ支離滅裂なお話だ。

それを90分にまとめ上げたこの映画は、すごい速さで色んなものを振り撒きながら進む。

 

それもそのはず。原作では、あくまで一年を通して「四つの夜」が描かれるのに対して、本作はこの4つのストーリーが「一つの夜」の出来事として語られる。乙女はそれを「不思議な一夜」と語る。

 

観ているこちらも、この世界にどっぷりと浸かってしまえば、奇妙なストーリー構成を「うんうん、そういうこともあるよね。」くらいのテンションで理解してしまう。まるで夢の中のごとく、論理的思考はいつのまにか空中分解している。

 

 

だって私たちはとっくに知っている。

時のながれはいつだってちぐはぐで、何かに退屈しているとき、何かに夢中なとき、はたまた恋をしているとき、簡単に時空はゆがむ。

この映画のちぐはぐな時の流れも、乙女の若さと天真爛漫さ故なのかしら。

 

 

好きな人はたまらなく好きなはず。

 

ノスタルジックでポップな映像と、

奇妙キテレツ摩訶不思議なお祭り騒ぎ、

そんでもって黒髪の乙女が無限に可愛い。

 

よく見るときっとたくさんの小ネタも仕込まれていそうなので、それを探すのも楽しいかも。

 

 

 

さぁ、春だ。

紡いだご縁と好奇心の赴くまま、一歩踏み出すのもまた良いですね。

なむなむ。

 

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