66個の金魚の水槽

好きな音楽と映画と場所のことをダラっと書いています。

GRAPEVINE "GRUESOME TWOSOME"大阪Bayside

GRAPEVINE『GRUESOME TWOSOME』

in ZEPP OSAKA Bayside

 Guest:UNISON SQUARE GARDEN

 

※レポじゃないですエモいの掃き溜めです。

 

 

 

2016年の年の瀬に、来年観たいなぁと思っていた対バンが3つあった。

 

the pillows × UNISON SQUARE GARDEN

TRICERATOPS × UNISON SQUARE GARDEN

GRAPEVINE × UNISON SQUARE GARDEN

 

上半期だけですべて観れてしまった。

 

 

偉大な先輩バンドとの対バンのなにが良いって、一つは好きなバンドの少年のような姿がみられること。もう一つが、彼らもまだ発展途上であり、まだまださらに大人になったこのバンドとの未来があるのだなぁと実感できること。

 

 

 

清々しい青色の文字でかかれたZepp Osaka Baysideの文字。五月、16時。大阪Baysideは晴天で、ライブハウスの中に入ってしまうのは勿体ないくらいの日差し。

 

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会場に入るとトムとジェリーのBGMが流れていた。『GRUESOME TWOSOME』、つまり「喧嘩するほど仲がいい」との意味だそう。だからトムとジェリーの曲が使われているんだって。粋だ...。

 

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UNISON SQUARE GARDEN

 

ほぼ定刻通り、UNISON SQUARE GARDENのステージが始まった。

青い照明に包まれて登場すると、一呼吸おいて「エアリアルエイリアン」。最近のライブではお馴染みの鬱蒼とした幕開け。

 

「Ladies & Gentleman,UNISON SQUARE GARDENです!」

そう名乗ると、「ライドオンタイム」で会場がわっとほころぶ。透明感のある歌声の響く代表曲「オリオンをなぞる」が鳴るとさらに加速する熱気。

 

もう一度バンド名を名乗り、ここで一歩トーンを落とす。トゲのあるベースラインが唸り「マジョリティ・リポート」「CAPACITY超える」。そこ繋げてきますか、そうですか。ジャジーな雰囲気でGRAPEVINEの色気に対抗。

 

この日のCAPACITY、最後の「ハッとしてグっ(割愛)」のギターアレンジに心臓がギュンとした。ただでさえやたら主張の激しいこの曲のギターが、さらに主張を増してステージをスリリングに彩る。マジカルテクニシャンバンドなんだからまっくもう。

 

 

そんな2曲を経て、今となっては一番の安定感なのでは、「桜のあと」。既に大団円のような客席からの圧を感じる。つづく「クローバー」では後ろの壁の垂れ幕に映る緑色の照明がとても綺麗。ささやかな歌なのに、意外なほど骨太でなドラムに力強く後押しされる。

 

斎藤さん:

今年は、大先輩のバンドとライブをさせてもらう機会が、たまたまなんだけど多くて。

その度、「ずっと好きで」とか「コピーしてて」とか言うんだけど、もう尻軽?太鼓持ちバンドみたいで嫌なんですよね。

...でも僕、本当にGRAPEVINEのこと好きで笑

コピーも20曲くらいやって、全部歌詞見ずに歌えるし。でも、本当にGRAPEVINEは特別で...

 

(会場笑)

 

......薄いんだ~~~!笑

俺の「特別」は本当に薄いんだ~~~笑

 

それで、9年前に初めて田中さんと一緒になって、田中さんと、僕たちと、もう一つバンドとっていうカタチだったんだけど。

僕は田中さんに愛を伝えるべく、「GRAPEVINEめっちゃ好きです!コピーも20曲かてます!歌詞見ずに歌えます!」って伝えたら田中さん若干引きぎみで「お、おぅ...」って感じで笑

 

ぼくらの同世代にNICO Touches the Wallsというバンドがいるじゃないですか。NICO touches the WallsはいつもGRAPEVINEのイベントに呼ばれるんですよ。なのに僕たちは全然呼ばれなくて。これはあの件で嫌われちゃったなと思って。NICO Touches the Wallsばっかり呼ばれてずるい。NICO Touches the Wallsのことキライになりそう!

 

(NICO Touches the Wallsって言いたいだけやろ...。)

  

その後田中さんにその日のことを聴いたら「酔っていて憶えてない」と言われてしまって。真相は闇の中笑

 

でもようやく今日、こうやって呼んでもらえて嬉しいです。あと3曲!

 

 

シンプルに荒く鳴る「ガリレオのショーケース」。ステージから忽然と姿を消し、片足飛びて帰ってくるベーシスト。

一音一音を丁寧に鳴らすセッションから、豪快に突き抜ける「天国と地獄」。オレンジ色の靴紐が視界をよぎるたび、音の厚さと高揚感が交差した。

最後は問答無用で幸福をばら撒く「シュガーソングとビターステップ」。発売されてから2年?ですか、何度もライブで聴いたし、iPhoneでの再生回数なんて青天井なんだけど、なんだかずっと新鮮。

 

 

「次はGRAPEVINE!」

 

 

転換中、外に出たらドアの向こう日差しがまだ明るい。太陽の代わりにたっぷり大好きな音楽を浴びて、これからどっぷり無邪気でセクシーな音楽に潜ります。

 

 

GRAPEVINE

 

SEなしで、ゆるゆるとメンバー登場。「大人バンド...」「大人バンドだ...」と周りのユニゾンファンが声をもらす。たしかに、肩の張っていない佇まいは、思い描く理想的な「大人」そのものだ。

 

 「大阪いぇーい!帰ってきたでー!」

 

田中さんがそう呟くと、「ふれていたい」「Golden Dawn」からGRAPEVINEのステージがはじまった。当たり前だけど、ユニゾンとは全く違う、気だるくて苦しくて、でも人懐っこい、そんな音の一つ一つに一緒に流されるように聴く。

 

魅惑な雰囲気とユーモラスな演奏が光る「FLY」、涼やかな「EAST OF THE SUN」。

切り口は違えど、どこをとってもアダルティ。アダルティだ...。

 

 

「USG!USG!U!S!G!...はい。

このあとはコールアンドレスポンスはありません。寝る人は寝て、揺れる人は揺れて、楽しんでいってください。」


続いて、亀井享メロ「Wants」が染み入る。GRAPEVINEの曲の中で、色んなミュージシャンにカバーされてどれを聴いてもいいなぁと思う曲と、田中さんが歌うからこそ響く曲がある。前者は例えば「風待ち」で、後者は例えばこの「Wants」。
「豚の皿」では"USGが気になりだす"と歌詞を変えて歌う。続く「here」にはにわかの私も大喜び。

 


「ようやく武器を持ちました」とゆるっと笑い、イタリア語で「武器」を意味する新曲「Arma」。

 

「残り400曲!皆さん帰れませんね。我々はタクシーで帰ります。残念でした。」

 

そしてデビュー曲「覚醒」へ。これまた比較的初期曲の「JIVE」。ファンクな曲調と、真っ直ぐ頭上から落ちてくる黄色の照明、後ろから刺す紫の照明が異空間を創り出していた。


「疾走」は勢いは心地良いほどなのに、不思議と前のめりな感じはしない。とことん落ち着きはらった演奏だった。


本編ラストは「吹曝しのシェビィ」。一気にBPMを落とし、叙情的、詩的な世界観にのまれる。B面曲というだけあって、曲自体の主張も激しくなく、穏やかに20周年を締めくくった。

 

ありがとう大阪〜

ありがとうUNISON SQUARE GARDEN

 

 

アンコールで登場した田中さんは、「終わりたくないなぁ」と何度も言っていた。客を鼓舞するための掛け声ではなく、ただ漏れてしまった呟きのような「終わりたくない」に、このバンドが愛される理由が詰まっていたような気がした。

哀愁もあるし茶目っ気もあるのよね。全部含めてアダルト...。

 

さてさて、わたくし本当に亀井亨メロに弱い。美しいメロディーに聴き入りまくりの「スロウ」。しびれっぱなしですわ。「終わりたくないなぁ...、いやでもやろっ!」と名残惜しそうにはじまった「KOL」。

 

 

「終わる...とみせかけてカモン宏ちゃーーん!」

 

田中さんとお揃いのGRAPEVINEのTシャツを着て、我らが斎藤宏介さんの登場。

 

「(Tシャツ)被っちゃってすみません。」

「お買い上げありがとうございます。

...っていやいや、あげてるよ?笑 流石にそんなケチじゃないよ?」

「いただきました。」

 

「先ほど言えなかったんですけど、20周年本当におめでとうございます。」

「去年一緒にね、お互いの曲をお互いが演奏するという、魂の交換をしたわけです。魂の交換済みです。」

「ソウルフレンドですよね。」

「でも宏ちゃん、ちょいちょい半ムシする。」

「緊張してたんですよ笑」

 

 

「いやぁー挨拶覚えてなくてごめんね。

....ほらまたそうやって半ムシする!!」

 「すみません、機材チェックしてました笑」

「でもあれは僕がいけないんです。」

「酔っ払ってる奴に話しかけたから?」

「いや、印象に残るようなやつじゃなかったんで。」

「そんなことないでしょ」

 

「宏ちゃん、こんな王子様みたいな風貌だけど、結構男らしいのよ。骨っぽくて。」

「骨っぽい。体型がですか?笑」

「いや、そうじゃなくて笑 でも確かに骨っぽいね。」

 

 

ソウルフレンド2人と、はじめましてのGRAPEVINEメンバー一同、一曲やってくれるらしい。

 

「10年前の自分だったら許せないです。」

「そうなの?」

「田中さんの歌が聴きたいのにー!って笑 でもね、僕の長年の夢だったので。どうかお付き合い下さい。」

「一応言っておくと僕らの20周年だから、演るのは僕らの曲です。」


SK's sessionぶりに聴く、斎藤宏介の歌う「光について」。10年前の自分も納得できるような、これが彼の光についてなんだろうな。やたら自分の色を押し出したアレンジもなく、原曲に忠実な歌。

 

驚いたことに、フルコーラス斎藤宏介が歌いきった。田中さんは横でニコニコと見守りながら、ギターを弾き、コーラスをしていた。私は内心(お主が全部歌うんかーい!!)でした。

 

20周年の記念ツアーの、ファイナルの、アンコール最後の曲を、自分ではなく対バン相手に歌わせてしまうのか。なんなんだこのしなやかさは。20年バンドやると、そんな余裕ができるのか。対バン相手に対しても、ファンに対しても、自分たちに対しても、フラットで、軽くて、いいなぁ、このバンドは。

 

 

 

大人って、ちゃんと愛を受け取れる人なのかもしれないなぁ。他人からの愛を肯定できる人は、自分らしく振る舞える。

 

この日、田中さんはしきりに「愛を感じるなぁ」と呟いていた。

 

 

いいなぁ、20周年。

すてきなバンド。

すてきなライブでした。

 

 

次は東京クリープハイプ

 

 

セトリ!

UNISON SQUARE GARDEN

01.エアリアルエイリアン
02.ライドオンタイム
03.オリオンをなぞる

04.マジョリティ・リポート
05.CAPACITY超える
06.桜のあと (all quartets lead to the?)
07.クローバー

08.ガリレオのショーケース
09.天国と地獄
10.シュガーソングとビターステップ

 

GRAPEVINE

01.ふれていたい
02.Golden Dawn
03.FLY
04.EAST OF THE SUN
05.Wants
06.豚の皿
07.here
08.Arma
09.覚醒
10.JIVE
11.疾走
12.吹曝しのシェビィ

En1.スロウ
En2.KOL
En3.光について(with斎藤宏介)